2008.06.27
水痘(みずぼうそう)ワクチンの接種を公費でまかなう事により、医療費を削減できる事が示されています。ワクチンのより一層の安全性が確保されれば、ワクチンの接種を積極的に公費で補助しつつ、子供たちに接種してゆく事が望ましいと考えられます。
私は25歳過ぎに水痘になりました。物を飲み込む事ができない(口の中の「みずぼうそう」の粘膜疹のため)という訴えで受診された外来患者さんからうつったものでした。とにかくかゆい。。。水痘患者さんの気持ちが痛いほど分かります。
ワクチンを多くの方が受けられる事で、水痘の不快感を感じる子供たち、また皮疹がトラウマになってしまう子供たち、さらには親の精神的・肉体的負担を減らす事ができると良いですね。
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20080627-OYT8T00395.htm
水痘ワクチン接種公費補助 医療費節約に効果
水痘(水ぼうそう)ワクチン接種の公費補助に、医療費や家族看護などの経済負担を減らす効果のあることが国立感染症研究所感染症情報センターの分析でわかった。
香川県観音寺市、三豊市では昨年4月、水痘ワクチンの半額補助制度を導入、1~5歳児のワクチン接種率が29%(観音寺市)、17%(三豊市)と、ともに倍増した。大日康史主任研究官らは、制度導入前後の感染状況などを調べ、接種にかかる自己負担や公的補助の総額と、接種せず感染した場合の医療費や勤務先を休んで看病するなどの家族看護費用の合計を比較した。補助制度導入後、12月の大流行で、245人が水痘にかかった。両市計約400人が公費補助で接種を受け、医療費、家族看護費用などの軽減効果は、計1543万円だった。
(2008年6月27日 読売新聞)