2008.09.04
先日、医療系の専門学校生が、実習の開始前に予防接種をしっかりと受けておくようにとの指導を受けて、うづまクリニックに来院され、おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)の予防接種を受けました。医療従事者の卵が率先して予防接種を受ける事、感染対策を実践しなくてはいけないと思います。
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20080903-OYT8T00475.htm
中学1年生と高校3年生のはしか追加予防接種の受診率がともに4割未満であるとの事です。さらに、自分自身が接種対象者である事を知らないとの事です。日本の大学生での麻疹(はしか)流行、さらに外国旅行中のはしか発病のニュースを見聞きします。もっと、マスコミが積極的に取り上げて、国民に啓蒙する必要があります。
はしかワクチン 追加実施分の接種が低迷
中1で38% 高3は29%
今年4月から始まった中学1年生、高校3年生の全員を対象とした「はしかワクチン」の追加接種について、6月末までに受けた率は、それぞれ38・8%、29・6%と低迷していることが3日、厚生労働省の調査でわかった。
自分が対象と知らない生徒も
はしかが昨春、全国の大学や高校などで猛威をふるい、学校閉鎖が相次いだのを受けた措置だが、流行を防ぐ目安の「95%以上」を大幅に下回っている。同日開かれた麻しん対策推進会議で報告された。
国立感染症研究所が7月に横浜市内の高校3年生約230人に行った調査では、半数が追加接種の対象者であると知らず、周知が不十分であることも浮き彫りになった。同省は、都道府県に対し、未接種者にワクチンを受けるよう、周知徹底など対策強化を引き続き求めることにしている。
都道府県別では、高3の接種率がトップだったのは佐賀で52・1%。40%を超えたのはわずか5県しかなかった。最下位は、大阪の17・5%だった。
中1は茨城の71・2%がトップで、宮城、福井などが続いた。一方、最下位の鹿児島が24・4%など、大阪、京都など2府6県で30%に達せず、自治体によって大きな差が開いていた。
国ははしか対策を強化するため、2006年に従来の1歳時に加え、6歳で2回目のワクチン接種の機会を設けたが、10代については、この対策から漏れていた。
今年のはしか流行は、関東、北海道などが中心で、患者数は8月24日現在で1万677人にのぼり、このうち10代の患者が44%を占めている。脳炎を発症した重症の患者も今年に入り、8人が報告されている。
(2008年9月3日 読売新聞)