2008.07.31
症状と病名の一対一の対応を求めない方が良い場合があります。例えば、痒みのある皮疹(一般に言う「じんましん」)は症状を抑える治療を行なううちに、多くの場合は消失してしまいます。その原因をとにかく明らかにしようと検査を行なっていくと、時間や費用が浪費されていきます。精神的にも消耗します。しかも原因不明と診断される事も多いのは事実です。但し、再発する場合には、一度は原因を詳しく調べるとよいと思います。医師のアドバイスに従って対症療法を行い、神経質にならないように過ごす方が得策なのではないか、との印象を受ける患者さんを見ることがあります。そのような方を見ると、ドクターショッピング(希望の診断や治療が得られるまで医師や病院を渡り歩き、絶望を繰り返す)の道に入り込まないように、正しいアドバイスが出来ればと思う次第です。