2008.09.24
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20080919-OYT8T00219.htm
妊婦さんが服用した事でその胎児に奇形が生じたとされる薬、サリドマイドが再発売されることになりました。多発性骨髄腫という血液の病気の特効薬としてです。この薬を使う場合、患者や医師を登録すること、薬が残った場合は返却する事などが厳重に求められています。規定通りに薬が適正に使われる事で病に苦しむ人の治療がうまくいき、さらに第2のサリドマイド事件が日本で起きないことを祈っています。
サリドマイド、年内販売へ
厚生労働省は18日、胎児の四肢などに深刻な障害を生んだ催眠鎮静剤サリドマイドを、血液がんの一種、多発性骨髄腫(しゅ)の治療薬として製造販売を承認する方針を決めた。年内にも販売が再開される見通しだ。
同日の有識者検討会で、原則として妊婦の服用を避けるため、〈1〉承認を申請した藤本製薬(大阪府松原市)が患者、医師、薬剤師を登録し、処方量や服用量を管理する〈2〉妊娠の可能性がある患者には処方前に妊娠の有無を検査する〈3〉飲み残さず、不要になったら返却する――などの必要事項を決めた。
サリドマイドは鎮痛剤や胃腸薬として1958年に国内で発売され、つわり止めに使った妊婦の胎児に障害が相次いだ。認定被害者は309人に上り、62年に販売が中止された。
(2008年9月19日 読売新聞)