2008.11.12
http://mainichi.jp/area/ibaraki/news/20081108ddlk08040102000c.html
予想できた事ですが、6年間に渡って膨大な奨学資金を援助してもらって、卒業したら都会で働きたい、ですか?余りにもひどい。担当部署の対応も後手という印象が拭えませんが、これらの学生に対して何らかの処置が必要かと思われます。「恩を受けた人たちの顔に泥を塗ってまで、踏みつけ踏みにじってまで受けたい研修プログラム」というものがあれば、是非とも教えて頂きたいものです。あえて言わせて頂くと、奨学金に利子を付けて返却を求めるのではなく、2倍返し、3倍返しといった対応が必要なのでは?この学生達が将来どんな医療をできる人物になるのか、はなはだ疑問です。今後、奨学金を受ける人たちに対する影響も、残念ながら大きいと考えざるを得ません。とてもとても残念です。
学生時代に奨学金を借りて、研修医時代にこつこつと返却していた経歴のある私の率直な意見です。
医師修学資金貸与制度:県制度利用、3人中2人が県外流出 初の卒業生で誤算 /茨城
県が06年度に始めた医師修学資金貸与制度を利用した大学医学部の卒業生が来春初めて医療現場に出るが、卒業する3人のうち2人が県外の大学付属病院で勤務予定であることが分かった。地元で働くことを条件に資金の返金を免除し、医師定着の一助にする予定だったが、思わぬ誤算となった。【若井耕司】
◇「受けたい研修プログラムない」 指定勤務地緩和も検討
同制度は県外の大学の医学部で学ぶ県出身者が対象。月額10万円を最大6年間貸与し、学生は貸与年数と同期間、県が指定する県北や県西などの地域で勤務すれば資金返還が免除される。11月1日現在、卒業を控えた6年生3人を含む47人が利用している。
県は選考で面談を行い、地域医療の理解など、希望者の意思を確認。貸与中も年に2回、県関係者と意見交換の場を設けてフォローしてきた。しかし、2人が茨城以外の関東と、都内の大学付属病院に勤務することになった。
2人は「受けたい臨床研修プログラムが茨城以外の病院にあったから」などの理由を挙げているという。
県医師確保支援室は、今後は返金する場合に利息をつけることや、指定する勤務地域を緩和することなどを検討している。また、貸与を受ける学生との意見交換会に医療関係者を加えるなど、制度を充実させたいとしている。他県に決めている2人に対しては、今後も働きかけを続けるという。
県は、筑波大医学群医学類に09年度に設けられる定員5人の「地域枠」でも同様に修学資金を貸し出す。「地域枠」では貸与額を返金する場合に10%の利息を取る。
さらに県内での勤務が必要な9年間の半分以上の期間は県北、県西などの地域を指定するが、これまでの制度では認めていなかった水戸市などの勤務も可能にしている。
毎日新聞 2008年11月8日 地方版