2008.11.23
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20081120-OYT1T00637.htm
今までほとんど物言わず、患者さんのためを第一に考えて、安給料・長時間労働に耐えてきた多くの良心的な医師たちの大きな反感を買ったのは容易に想像できます。発言は撤回できても、その発言の背景にあるもの(個人的な考え、思考回路など)は一緒のままでしょうから、また同じような発言を繰り返すのでしょうね。経験から学ぶという能力に欠けた政治家たちばかりで、本当に困ってしまいます。
医師たちは「常識」が欠けていますから、多くの気の優しい日本人と違って、このような発言を次の選挙までにきれいさっぱり忘れてしまうという事は「絶対にない」と思いますよ、政治家の皆さん。常識を欠いていることを、常識のみならず、一般庶民の感覚を欠いてしまっている方に言われたくはなかったですが。
首相が発言陳謝、医師会会長は抗議文を手渡す
麻生首相は20日、首相官邸で日本医師会(日医)の唐沢祥人会長と会談し、医師の社会的常識が欠けているなどとした自らの発言を撤回、陳謝した。
同席した竹嶋康弘副会長によると、首相は「言葉の使い方が不適切だった」と謝罪したという。会談は日医側が申し入れ、「軽率な発言は、耐え難い環境で医療現場を懸命に守る医師の真摯(しんし)な努力を踏みにじるもの」などとした抗議文を首相に手渡した。
日医は参院比例選の自民党名簿に組織内候補を載せるなど、同党の有力支持団体の一つ。首相の発言が次期衆院選に与える影響について、「かなり出るのではないか。撤回・謝罪で全国の医師会員が納得するとは思っていない」(中川俊男常任理事)との声も出ている。また、救急患者が病院をたらい回しにされた問題で、二階経済産業相が10日に、「医者のモラルの問題。忙しい、人が足りないというのは言い訳」と発言したことにも、「不適切」(竹嶋氏)と反発が出ている。二階氏はその後、「(たらい回し解消のために)専門的な立場から全面的に協力願いたいという気持ちを込めた」と釈明している。
(2008年11月20日20時49分 読売新聞)