2008.12.20
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081217-00000182-mailo-l10
乳幼児ではインフルエンザに加えて、RSウイルス感染症に対する注意も必要です。以前、大学病院で肝臓移植の小児患者さんに関っていた時は、このRSウイルス感染症に悩まされることが度々ありました。
RSウイルス感染症:県内で急増 1歳未満が危険 県、予防を呼びかけ /群馬
12月17日16時3分配信 毎日新聞
◇外出時にマスク、帰宅後はうがい
乳幼児がかかりやすい急性呼吸器感染症「RSウイルス感染症」が県内で流行している。今年の患者数は14日までに533人と過去最多を更新。風邪と似た症状だが1歳未満だと重症になりやすく、まれに死亡するケースもあり、県はうがいやマスクなどの予防策を呼び掛けている。
県衛生環境研究所は05年から小児科を扱う県内62医療機関で患者数の推移を定点観測しているが、今年は11月ごろから急増。同月17~23日には80人を記録、今月14日時点で2週を残して累計患者数は533人になり、過去最多だった昨年の478人を大きく上回っている。05年の164人からは約4倍に伸びたことになる。
年齢別では1歳児が最も多く、ほとんどが4歳以下だ。県立小児医療センターの林泰秀院長は「1歳未満は重症になりやすい。特に早産児は注意が必要」と話す。早産児には保険適用の予防薬があり、適切な使用を勧めているという。
患者の急増は全国的な傾向だが、原因ははっきりしない。03年の改正感染症法で報告義務が生じたが、インフルエンザと比べて一般的でないことや、風邪と症状が似ていることなどから正しい患者数が把握できていなかった可能性も指摘されている。
流行は3月まで続くとみられる。現在は有効なワクチンがなく、対策は予防が中心。同研究所は「感染者と接触を避けることが最も大事。外出時にはマスクを着用し、帰宅したら手洗いとうがいを欠かさないことで、ある程度感染は防げる」としている。【伊澤拓也】
………………………………………………………………………………………………………
■ことば
◇RSウイルス感染症
冬季に乳幼児を中心に流行する急性呼吸器感染症。感染者との接触やせきなどの飛沫(ひまつ)で感染する。せきや鼻水、発熱などを引き起こし、通常は1週間程度で治るが、悪化すると肺炎や気管支炎を発症し、入院が必要になる。乳児はたんが詰まって無呼吸発作を起こすこともあり、重症化しやすいとされる。
12月17日朝刊
最終更新:12月17日16時3分