お知らせ

  • こんな時119番する?

2008.12.22

http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/kyousei_news/20081220-OYT8T00393.htm

どんな結果が出るか楽しみです。


東京消防庁、都民3000人に

 緊急性の低い119番が激増する中、東京消防庁は近く、一般市民がどんな場合に救急車を呼ぶと考えているのか、初の意識調査に乗り出す。

 来年2月末をめどに結果をまとめ、救急車の不適切な利用を減らす指針を来年中に策定する。

 調査は都民3000人を対象に実施する。「指を切って血がとまらない」「酔って転んでけがをした」「骨折の疑いがある」といった具体的な場面や症状を40項目ほど示し、〈1〉119番する〈2〉自力で病院に行く〈3〉病院に行かない――などの選択肢から回答を求める。

 同庁が管轄する東京都内(一部地域を除く)の救急出動件数は年々増加し、昨年1年間の69万1549件は20年前の約2倍。この間、救急車両の数は1・4倍増にとどまり、要請の増加に体制整備が追いついていないのが現状だ。これは全国的な傾向で、昨年1年間の救急車の平均現場到着時間(7分)、現場到着から病院収容までの時間(26分24秒)はともに過去最悪だった。

 中でも増加が目立つのが、「カッターで指を切った」「風邪気味で頭が痛い」など緊急性が低い通報。結果的に軽症と診断された要請者の割合は、救急業務が消防法で定められた45年前の3割から、昨年は6割にまで増えた。

 しかし、消防法が「緊急に搬送する必要がある」とする「緊急」の定義が明確でないため、症状が軽くても搬送せざるを得ないのが実情。同庁は昨年から、明らかな軽症者には搬送辞退を求める取り組みを始めているが、実際に辞退したケースは全体の0・1%未満で、今回の調査で、市民が緊急性の“目安”をどのように考えているのかを把握し、救急車の適正利用を促す仕組み作りを進めたい考えだ。

 同庁救急管理課は「調査結果を生かし、必ずしも救急車が必要ではないケースについて119番以外の搬送形態が可能かどうかを模索したい」としている。

(2008年12月20日 読売新聞)