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2009.01.19

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090117-00000038-yom-soci

99名もの集団感染!アウトブレークする前に何とかならなかったのでしょうか。どのような対策を行っていて(または行っていなくて)このような事態になったのか。インフルエンザ予防接種の実施状況は、面会の方への感染防止の情報提供は、職員の感染対策の徹底・出勤停止などの対応はできていたのでしょうか。この病院の感染症対策の実際を是非とも知りたいものです。


病院でインフル集団感染、高齢女性3人死亡…町田
1月17日17時26分配信 読売新聞

 東京都は17日、町田市内の「鶴川サナトリウム病院」で、入院患者と病院職員の計99人がインフルエンザに集団感染し、うち入院患者3人が死亡したと発表した。

 死亡したのは、100歳と85歳、77歳でいずれも女性という。

最終更新:1月17日17時26分


続報です。
うづま荘では、職員も入所者もほぼ100%インフルエンザ予防接種をおこなっています(受けていない職員一人は予防接種不適格者で注射ができない方です)。加湿器を施設の隅々まで入れるのは、費用的に難しいと思われます。改善点としては、予防接種の2度接種にすることぐらいでしょうか?職員の勤務状況も知りたいところです。過酷な勤務が続いていたとすると、それも集団発生の遠因かもしれませんね。


http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090117-OYT1T00556.htm

病院で101人インフル感染、高齢女性患者3人死亡…町田

インフルエンザの集団感染で3人が死亡した鶴川サナトリウム病院=井上妃撮影 東京都は17日、町田市内の「鶴川サナトリウム病院」(日野研一郎院長)で、入院患者と職員の計101人がインフルエンザに集団感染し、77~100歳の女性患者3人が死亡した、と発表した。都では「これだけの規模の集団感染は異例」としており、感染経路を調べている。

 発表などによると、同病院には高齢の認知症患者を中心に448人(17日現在)が入院、職員335人が勤務しており、今月3日、女性職員(24)が最初に発症。6日に患者4人が発症した。その後、感染者が増え続け、肺炎を併発した85歳と100歳の女性患者2人が11日夜に死亡。16日にも77歳の女性患者が亡くなった。

 これまでの感染者は患者77人、職員24人で、このうち患者32人と職員2人は発熱が続いている。死亡した3人はいずれもA型インフルエンザだった。

 同病院の入院患者の平均年齢は83歳。インフルエンザワクチンの接種率は入院患者が約89%、職員が約92%で、都は「接種率は比較的高い」としている。こうした状況での集団感染について、厚生労働省では「ワクチンはウイルスの感染ではなく増殖を防ぐもの。抵抗力が弱いお年寄りはウイルスの侵入を許しやすく、ワクチンを接種しても若い人に比べ重症化しやすい」としている。また、治療薬「タミフル」の投与で回復した患者が多く、都はタミフルが効くタイプのウイルスとみている。

 病院側は7日に町田保健所に報告。都と同保健所は13、14日に立ち入り検査を行い、感染経路のほか、発症者の隔離など病院の対応が十分だったか調査している。都によると、病院側は病棟内の湿度について15%と報告しており、湿度の低さが感染拡大の一因になったと都はみている。病棟内には、加湿器を使わず、ぬれタオルを掛けて対応していた場所もあったという。

 同病院では読売新聞の取材に「発症者が出た3日から、職員のマスク着用や、手洗い、うがいの徹底、発症者の隔離など院内のマニュアルに沿った対応は取った」と説明。17日夜に記者会見した日野院長は、集団感染について「患者やご家族におわびを申し上げたい」と謝罪した。また、自身も一時インフルエンザにかかっていたことを明かした。

 厚労省によると、今冬のインフルエンザの流行は先月初めから始まっており、ピークは今月末から来月初め頃とみられる。都も今月15日にインフルエンザの流行注意報を発令していた。

(2009年1月18日02時45分 読売新聞)

下線とボルドは後付けです。


その後も追加情報が続々出てきています。種々の施設で学んで起きたい事です。

http://www.asahi.com/health/news/TKY200901180160.html

http://www.asahi.com/national/update/0118/TKY200901180177.html

職員が先に発症、外部からウイルスか インフル集団感染(1/2ページ)2009年1月19日8時0分

病棟内のインフルエンザ発症状況
 入院患者がインフルエンザに集団感染した東京都町田市の鶴川サナトリウム病院の3棟7病棟(フロア)のうち、多くの入院患者が発症した3病棟を含む5病棟では、それぞれの担当職員が先に発症していた。専門家は職員や見舞客らを通じて外からウイルスが持ち込まれたとみている。

 同病院の17日までのまとめでは、発症者が22人と最も多く、死亡した患者3人のうち2人がいた北棟3階で、1月3日に職員1人が院内で最初に発症。患者は9日に7人、10日5人、12日5人が発症した。同様に南棟3階、中央棟3階でも職員に続いて患者らの発症が相次いだ。職員だけ発症した病棟はあるが、患者だけ発症した病棟はない。

 ただ、南棟4階と、南棟とつながっている中央棟5階は患者が先に発症していた。

 東北大の押谷仁教授(微生物学)は「院内感染で問題になるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)やノロウイルスなどと違い、インフルエンザは施設内に定着するウイルスではない」と指摘し、職員や見舞客ら施設の内外を行き来する人を介しウイルスが持ち込まれたとみる。

 各病棟で最初に患者が発症した日は最大6日ずれている。感染経路の解明が急がれる。患者で最初に発症者が出た南棟3階の入院患者らは、認知症でも自分で歩くことができる人たち。日野研一郎院長によると、徘徊(はいかい)などで施設内を歩き回り、マスクを外してしまう人も多い。

 同病院の職員や患者の約9割がワクチン接種をしていた。菅谷憲夫けいゆう病院小児科部長は「高齢者でワクチンが有効な人の割合は半数以下という報告や、病棟間を移動する職員が感染を広げた例も過去にある」と話す。


http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20090120-OYT8T00597.htm

感染者数は100人を超えました。タミフルが効果のあるはずのタイプでこの事態とは。より深刻に受け止めなくてはいけません。もしAソ連型だったらと考えると寒気がします。


町田のインフル集団感染、ウイルスはA香港型
 東京都町田市内の「鶴川サナトリウム病院」で発生したインフルエンザの集団感染問題で、都は20日、感染者の血液などを調べた結果、検出されたウイルスは、治療薬「タミフル」が効くとされるA香港型だったと発表した。

 都によると、国内で流行している3種類のウイルスのうち、タミフルが効かない耐性ウイルスは、Aソ連型だけで見つかっている。同病院では、すでにタミフルを治療に使用しているが、都は「タミフル投与は治療に有効」としている。

 都は感染者112人のうち、24人から検体を採取。11人からA香港型が見つかり、13人からはウイルスが検出されなかったが、都は「既に回復したため」としている。

(2009年1月20日 読売新聞)