2009.02.05
http://news.livedoor.com/article/detail/3997941/
効果のあるもの、ないもの、害のあるもの、ないものをしっかりと見抜いていく能力が求められています。うづまクリニックでは、サプリメント(健康食品)の相談にも乗っています。医師に直接お尋ね下さい。
最近の健康食品がらみの記事を3つ集めました。長くなりますが、興味のある方は読んでみて下さい。
[サプリメント]市場急成長、苦情も急増 認証機関設置へ
2009年01月31日12時55分 / 提供:毎日新聞
今や年商7000億円を超えるサプリメント(健康補助食品)市場。急成長に伴いクレームなども増えており、健康食品業界などは第三者認証機関の設置に向けて動き出した。果たしてその「効能」は――。【中山裕司】
◇市場は右肩上がりの成長
調査会社「シード・プランニング」によると、サプリ市場は調査を始めた02年の4850億円から、05年6400億円、08年は7446億円(推定値)と右肩上がりの成長が続き、6年間で約1.5倍に拡大した格好。「健康志向の高まりと、手軽に摂取できることが人気の要因。医療への不信もあり愛用者が増えた」(業界関係者)ことが原因という。
一方で、サプリを含む健康食品など「薬効をうたう」商品に絡む国民生活センターへの相談件数は、04年度の3332件から07年度は4839件へ増えた。今年度は昨年12月18日までに2700件あった。
人が口にする商品は食品と医薬品(医薬部外品を含む)の二種類。サプリは食品扱いで▽効果が科学的に証明された特定保健用食品(トクホ)▽ビタミンなどの栄養素が一定量以上含まれた栄養機能食品▽トクホと栄養機能食品以外の「いわゆる健康食品」――に分けられる。
サプリは、従来は使われることが少なかった原材料を使い、特定の成分を濃縮や抽出するケースも多い。食品衛生法は安全性に疑いのあるものは販売を禁止することができ、原材料の仕入れから製品出荷までの製造工程では、管理基準書の作成など安全性の確保を事業者に求めている。ただ、原材料では安全だったものの、濃縮など加工する過程で特定成分が過剰に高濃度になったり、成分が変質する可能性もあり、現在の取り組みでは不十分との声もある。
また、表示方法などについて、サプリは医薬品と違って効果効能を宣伝することはできない。しかし、厚生労働省が表示許可をしたトクホや、民間団体が品質保証を承認などした商品以外では、効果効能を前面に出したい業者もおり、医薬品のような表示を使っている商品も少なくない。
◇認証機関の設置を提案…厚生労働省
厚生労働省は昨年7月にまとめた報告書で、製品の安全性を保証するため、認証機関の設置を提案。1月15日には認証機関を監督する認証協議会を設置する準備会が開かれた。準備会には全日本健康自然食品協会など8団体が参加。今後は学識者、製造者、消費者らで認証基準などを策定する方針だ。認証基準に合致した商品には、認証機関が認証マークを付与する。
今回設置する認証機関は、商品の安全性を審査する。来年度中には認証制度をスタートさせたい考えだが、今後はどれだけ普及させていくかが課題となりそうだ。
サプリなどに詳しい日本薬科大学の丁宗鐵(ていむねてつ)教授(漢方治療学)は「『いわゆる健康食品』の分野には効能効果が科学的に検証されていない商品も野放しになっている。一般の人が接することが多く、効果効能が検証されていない商品の品質を引き上げることが重要だ」と話す。
表示がしっかりしている健康食品を選びたいものです(大森)。
http://www.mynewsjapan.com/reports/615
My news Japanの記事より
DHC、ファンケルらの偽装効能表示に厚労省が指導 “共犯”新聞社は報道できず
植田武智 02:34 05/26 2007
DHC社の「圧ダウン」。血圧を下げる効能を「血」という字を除きごまかそうとしている
「圧ダウン」「風なし」「肝エネルギー」--。一見、何のことか分かりにくいが、イラストなどとセットで医薬品のような効果を暗示している商品名の健康食品が増えている。厚生労働省が、5月末までの期限付きで、健康食品大手DHC、ファンケル、小林製薬などに対し、全面的な表示の改善を求めていることが分かった。主要新聞の広告表示をもとに改善指導していることもあってか、大手新聞は一切報道していない。表示は今月末で本当に改善されるのか。
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【Digest】
◇「圧ダウン」「風なし」奇妙な商品名増える
◇DHC、ファンケル、小林製薬の商品 厚労省が名指し
◇どこからも正確な情報が得られない消費者
◇「そもそも健康食品という定義は無い」
◇予防には「何を食べるかより、何を食べないか」
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◇「圧ダウン」「風なし」奇妙な商品名増える
「圧ダウン」「風なし」なんて、ちょっと見ただけでは意味不明なサプリメント。商品のパッケージを見ると「圧ダウン」には、血圧計のイラストが書いてある。「風なし」は、マスクをかぶった男の子のイラストだ。
「血圧を下げる」とか「風邪を予防する」とはっきり明示すると、薬事法違反にあたるため、なんとなくぼかして「圧ダウン」「風なし」とイラストのセットで暗示させているわけだ。他にも「快快眠」「トイレアシスト」「アレル気サポート」「すっきりサポート」…
だが薬事法を厳密に適用した場合、例え暗示でも違反になる。その件について、昨年MyNewsJapanでもコカコーラの「広末浄化計画」について報告したとおりだ。
東京都が「浄化」は消費者にデトックスを思わせるので薬事法に抵触するとコカコーラ社に、キャッチコピーの変更を命じた。するとコカコーラ社は「気分浄浄」に変更。東京都は「浄浄」でもダメという判断だが、コカコーラ社からの回答待ちで、期限もつけずズルズルとあいまいにしたままという非常にぬるい行政指導が行われている。
◇DHC、ファンケル、小林製薬の商品 厚労省が名指し
4月13日厚生労働省から各自治体宛に出された事務連絡
ただ、このぬるい行政指導に異変が起きている。まずはこの「事務連絡」を見ていただきたい。今年の4月13日に厚生労働省から各都道府県あてに出されたものだ。「いわゆる健康食品について」と題された文書で、健康食品の違法表示に対する改善指導を求めている。
業界大手のDHC、ファンケルをはじめ、小林製薬、明治乳業、味の素、アサヒビール、サントリー、サッポロビール、ハウス食品、ヤクルト各社に対して、厚生労働省からすでに連絡をしているとしている。東京都のぬるい指導と違って、5月末日までと、具体的な期限も決めている。
裁量行政の功罪は別として、行政指導をトップダウンで強化した形だ。厚労省が問題とした商品を販売しているのは、いずれも「主要新聞の全国版に広告掲載した社」と記されており、広告掲載を許可した新聞社としては片棒をかついだ形となっている。
事務連絡に添付された問題になる商品名の表示
実際の問題広告の表示例を示したのが、右図だ。
「美肌グッド」「ダイエットパワー」「なめらか肌」など美容・ダイエット効果を示したものや、「コレステダウン」「圧ダウン」「糖ダウン」などコレステロール、血圧、血糖値などの低減を暗示されるもの、「ふしぶし」「楽節」「健節」など関節痛への効果を暗示したもの、「トイレ減」「トイレアシスト」「もれなし」など前立腺機能を暗示したものなどが並べられている。
指導を求められている企業は10社だが、上位3社のDHC、ファンケル、小林製薬の商品カタログを見たところ、問題表示と指摘されているリストは、いずれも、これら3社の商品の具体名であることが分かった。
例えば、DHC社のホームページをみると、商品名リストの主に左段に上げられている「圧ダウン」「糖ダウン」「風なし」「さらさら」「ふしぶし」「トイレアシスト(男)」「トイレアシスト(女)」。
またファンケルが発行している月刊の「元気生活」という商品カタログをみると、健康サポートシリーズという商品問題リストの中段に挙げられている「快視」「記憶」「ぜんりつ」「コレステ」「楽節」「更年」「糖値」「計圧」「ぬくぬく」「リズム」「すっきり」「快眠」「肝心」「休足」「タフネス」といった商品名がならんでいる。
このカタログをみると一見意味合いが不明な「すっきり」は「食物繊維が不足しがちな方に」というコピーが添えられており便通の改善を意味していることが分かる。
また、小林製薬のホームページのヘルプシリーズという商品の中に、問題リストの右段にある「抗酸(ヘルプ)」「更年」「健節」「健圧」「しみなし」「しっとり」「休カン」「コリコリ」「ドキドキ」などの商品名があることが分かる。
最新記事です(大森)。
http://bizex.goo.ne.jp/news/K2009020303180/
「体臭消える」エキスに根拠なし DHCなどに排除命令2009年2月3日22時11分
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排除命令を受けた7社の商品。各社数億円を売り上げるヒット商品だった
処分された業者と商品
「飲めば口臭や体臭が消える」などとうたって売られていたキノコ抽出の錠剤「シャンピニオンエキス」に表示されている消臭効果には合理的な根拠がないとして、公正取引委員会は3日、計7社の景品表示法違反(優良誤認)を認定し、排除命令を出した。
販売業者はDHC(東京)など健康食品メーカー計7社。ここ数年で、販売数量が増えており、市場規模は年間約20億円。7社でほぼ100%のシェア(市場占有率)を占めるという。
調べでは、各社は00年から今年初めにかけて、新聞やインターネットのサイト上で広告を掲示。体臭や口臭の原因は腸内環境にあり、「シャンピニオンエキスが腸内で作用して悪臭の成分を中和する」などと表示していた。
しかし、公取委が専門家などに聴いたところ、口臭は口の中で細菌が、体臭は皮膚の汗腺に付着した細菌の代謝物が腐敗することによって生じることがほとんどで、腸内の環境と口臭・体臭に因果関係はないことが判明。業者に広告表示の根拠となる資料提出を求めたが、各社とも合理的な説明ができなかったという。
各社の商品は、粒状やカプセル状で、1袋あたり2450~5250円で販売。売り上げが最も多かった「健康の杜」は、「公取委の指摘を受け、すでに該当の表示を削除した。広告も自粛する」としている。(高田英)