2009.06.25
http://news.livedoor.com/article/detail/4197075/
日本でも統計を取れば同じような結果が出るのでしょうね。気をつけたいものです。
欧米でパソコンによる“ケガ”が急増、米国では過去13年間で7倍以上に。
2009年06月11日11時43分 / 提供:ナリナリドットコム
Windows95の登場で爆発的に普及して以降、いまや一家に一台、一人に一台も当たり前になったパソコン。でも、仕事をする上で欠かせないツールとなっている一方で、視力低下やドライアイなど、身体への負担に悩まされている人も少なくない。長時間の使用は健康上あまり良いとは言えないが、そうしたダメージに加え、パソコンによる“ケガ”が急増していることを、米研究者が米医学誌「American Journal of Preventive Medicine」7月号に発表した。過去13年間で米国のパソコン普及率が3倍に増加したのに対し、パソコン機器によるケガの増加は7倍以上に達しているという。
この研究は、米ネイションワイド小児病院のララ・マッケンジー助教授らによるもので、対象となったのは、1994~2006年にパソコンが原因のケガで米国内にある100病院の救急外来を訪れた7万8703件。ケガの原因はパソコンに体の一部を打ち付ける、引っかかる、つまずく、転倒するなどで、パソコンを持ち上げて筋肉や関節を損傷した人も多いようだ。最も多かったのがモニターでの事故例で、1994年の11.6%から2003年には37.1%に上昇。しかし、薄型軽量の液晶モニターが普及したことで、2006年には25.1%まで減少している。
また、負傷者が最も多かった年齢層は5歳未満で、つまずいたり落下したりが原因でケガをしたのは43.4%。60歳以上の37.7%だけでなく、他の年齢層の負傷率(全原因で36.9%)をも上回っている。さらに、ケガした部位は手足が57.4%で最多だったものの、10歳未満に限ると頭部を負傷する例が最も多かった(5歳未満で75.8%、5~9歳で61.8%)。
この研究を紹介した英BBCでは、英国内の状況も解説している。それによると、1995年の800件から1999年に1800件、2002年には2100件と、英国でも着実に増えているようだ(英王立事故防止協会調べ)。こちらも子供が負傷するケースが多く、2002年の場合では15歳以下が3分の1を占めていた。ケガは打撲が多いものの、中には飲み物をこぼして火災を引き起こし、やけどを負った6歳の子供の例も含まれているという。
マッケンジー助教授は、日常的にパソコンが使用されている現在、こうしたケガの研究を進め、防止に努める必要性を認識しているとのこと。また、英王立事故防止協会の広報は、パソコンやケーブルの配置場所に注意を払い、「子供がひっかからないよう確認すること」と注意を呼び掛けている。